アポロ福岡さま
2022/07/01
アポロ福岡 ×
「聴こえやすさ」をきっかけに
人々の夢や可能性を開花させる
それがcomuoonの存在価値。
パソコン操作を学ぶ職業訓練やiPad・スマホ操作を学ぶ授業でcomuoonを活用されているアポロ福岡さま。
聴こえにくさへの気づきとサポートで人々の活動を支えていく取り組みをご紹介します。
株式会社アポロ福岡 代表取締役
堀 あゆみさま
株式会社アポロ福岡代表取締役。福岡市出身。2000年にアポロ福岡を創業、2008年に法人化。厚生労働省求職者支援訓練のパソコンスクール事業をはじめ、企業研修、個人レッスン、各種テストセンター、iPad事業など、幅広い事業を展開している。
導入場所 | パソコン操作を学ぶ職業訓練での授業 |
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導入機器 | comuoon SE |
導入前
「聴こえにくさ」に気づけなかった。
職業訓練には聴こえに障がいのある方も来られるが、いままでは「聴こえにくさ」に気づけなかった。
導入後
積極的に話す姿が見受けられた。
それまで「無口」「おとなしい」と思っていた方が、積極的に話す姿が見受けられた。
補聴器なしには聞こえないとおっしゃっていた方も、ニコニコ笑って会話をしている。
いつもうつろな表情で後ろの方に座っていた方が、comuoonを初めて使った日は手を挙げ反応を示された。
Q.comuoonとの出会いについて
お聞かせください。
若い時から、音楽を弾くのも聴くのも大好きで、ずっと音楽が身近にありました。ちょうどプライベート用の高性能スピーカーを探していた時、電通九州の宮崎逸郎さん(本サイト・スペシャルインタビュー参照)にお会いする機会があり、何気なくその話題になったのです。すると、「おもしろいスピーカーがあるよ」と中石さんを紹介され、さっそくお会いしました。スピーカーとしての性能の高さはもちろん、開発の背景や「聴こえることがあたりまえの社会にしたい」という中石さんの思いをお聞きして、すっかりcomuoonのファンになりました。
音楽に慣れ親しんできたので、音質の違いを聞き分ける自信はありました。初めて聴いたcomuoonの音は、かすみが晴れ、みずみずしい輪郭で耳の奥までしっとりと浸透していくように感じました。瞬間的に「これはすごい!」と感じた一方で、私は「え?今までこんなに音を聴き取れていなかったの?」と、自分自身の「聴こえの衰え」に気づき、愕然としました。加齢や視聴環境に応じて、人の聴力は確実に衰えます。「聴こえの衰え」を自覚していなかった私に、comuoonはそれを気づかせてくれた。早く気づけたから、意識して早めの対応もできます。オーディオマニア好みのスピーカーを探していた私に、comuoonは予想以上の貴重な価値をもたらしてくれました。
Q. comuoonを導入して、どのような変化が
ありましたか?
まずはレンタルして、70代・80代の皆さんが気軽にお茶を飲みながらおしゃべりや脳トレで交流を図る「シニアカフェ」で使ってみると、それまで「無口」「おとなしい」と思っていた方が、積極的に話す姿を目の当たりにしました。「iPad・スマホ教室」では、シニアさんで補聴器なしには聞こえないとおっしゃっていた方も、ニコニコ笑って会話をしている。また、デイケアで月1回開催していた「脳若トレーニング」では、いつもうつろな表情で後ろの方に座っていた方が、comuoonを初めて使った日は手を挙げ反応を示されたことに驚きを隠せませんでした。こうした実例を通して、「これは本物だ!」と確信しました。
購入した2台のcomuoonは、パソコン操作を学ぶ職業訓練での授業や、「iPad・スマホ教室」、「プライベートレッスン」などで幅広く使っています。複数のクラスが同時進行するため、2台あるととても便利です。職業訓練には聴こえに障がいのある方も来られますので、常時電源を入れ、説明がしっかり届くよう心がけています。
今まで皆さんの「聴こえにくさ」に気づけなかったことに申し訳なさを感じました。聴こえにくいから、話す気になれない。聴こえにくいから、疎外感を感じ、つまらなくなる。「聴こえにくさ」が、コミュニケーションに直接影響することを痛感しました。
Q.大切にしている「思い」を
お聞かせください。
私はさまざまな仕事を経験し、自分に一番合っていたパソコンの仕事でインストラクターとして独立しました。子供の頃から音楽の仕事に携わりたいと思っていたことから、屋号にはギリシャ神話に登場する音楽の神・アポロンと、人類初の月面着陸が私の生まれ年1969年だったことから、アポロ11号のアポロを取って、「アポロ福岡」と名づけました。厚生労働省の求職者支援訓練事業や、テストセンター事業、パソコン教室やiPad教室など、折々の経営判断のきっかけになったのはいつも、「こんな〇〇〇があればいいのに」という、私が利用者視点で素直に感じた思いです。
音楽も、仕事も、結婚も、人生すべてにおいて、私は「やりたい!」という気もちを最優先して生きてきました。「やりたい!」と思ったら、「どうしたらできるか」しか考えません。石橋を叩かず、石橋は飛び越えて、自分に何ができるか、世の中の為に何ができるか、自分自身の存在意義も確かめながら進んでいます。
Q.comuoonは、どのような価値をもたらすと
お考えですか?
comuoonを使って会話を弾ませる皆さんの姿を見ながら、私は「聴こえやすくなって良かった」と思う以上に、「聴こえにくさは夢や自由をあきらめさせている」と感じました。年齢や障がいによる「聴こえにくさ」が原因で、やりたいことをあきらめる必要はない。「聴こえるのがあたりまえの社会にしたい」と中石さんが言っていた意味を、やっと理解することができました。
comuoonは、健聴者である私の「聴こえにくさ」にも気づかせてくれました。誰にとっても「自分には関係ない」ではなく、すべての人の「聴こえやすさ」をサポートするのが、comuoonの存在価値だとはっきりわかりました。ですから、今後は聴こえにくい方の参加状況に限らず、すべての教室や講座でcomuoonを使います。そしてシニア向けのさまざまな場で、皆さんの中に眠っている「~したい」という気もちを引き出していきたい。気軽に社外に持ち出せるよう、次はモバイルタイプのcomuoonを導入したいと考えています。個人的には、プロミュージシャンが高く評価している「CLEARNESS EARPHONE」にもとても関心があります。
comuoonを知って、中石さんの「音」へのこだわりに強く共感しました。私にとっても大事な「音」の存在。今後は、「音」を通じて開花する人々の夢や可能性の追求に、私も自分の事業を通じて挑戦します。
※取材内容は2017年10月時点のものです。